kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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あの夜の風景
 

 絵には、友と別れたその夜に出会った。いまわたしはここにこうしているのだと、その絵が言っているような気がした。花園があって海が広がり、やわらかな日差しの中を鳥が舞う。ありそうで、でもどこにもないよ、こんな不思議な組み合わせ。誰だろう、この絵の作者は。家主に聞いたような気もするけれど、もう、覚えていない。いつか同じその場所に、立ったら思い出すかもしれない。ああ、あの夜に出会った絵の風景だと。それにしても、どうしたらこんな絵が描けるんだろう。まるで見たことがあるみたいに。







| 22:52 | ニームの木の下で | comments(0) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
よろこび行きのバス
 広大なインド。その荒れ地に建つ巨大な施設と周囲の貧しい村は、旅行者に過ぎないぼくにはあまりにかけ離れた存在に見えたけれど、インドの民にはなんということもないんだろうか。世界にはきっと混沌というバランスがあるのかもしれない。

 



   よろこび行きのバス



  沈黙の乗客を乗せて

  よろこび行きのバスが走る

  ガタガタ、ゴトゴト、おんぼろバス

  村の裸足の子らが追っかけてきた

  手を振り、歓声をあげている

  「おーい、よろこびはここだよー」

  と、叫んでいるようだ

  よろこび行きのバスは

  よろこびを今、素通りした
  













| 05:11 | ニームの木の下で | comments(2) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
風の言葉
 


   風の言葉 
 


  風がしゃべった
 
  気持ちいいだろ?

  それだけだがね


  風がしゃべった

  それだけで、十分だろ?




 ときどきニームの木の下を想い出す。それは、ユコタンと行ったインドにあって、ほかにも大勢の日本人がいっしょだったけれど、団体行動のルールなんかには構わずにふたりでよくその下で寝っころがった。目を閉じてもお日さまがまぶしい南インドの乾期に過ごしていると、北陸が大雪に見舞われていることなど想像もできなかった。そよそよと吹いて、頬をなで、風がまるで身体をすり抜けて行くようだった。なにかを感じているとき、だいたいのぼくには言葉がくっついていた。ほんとうは言葉なんかいらなかったんだ。言葉は、感じている振りをしているだけ。吹かれながらそんな気がしたものだ。そのものを、そのまま感じる。ほかには、なにもいらなかった。あれから2年が過ぎた。ぼくの中にはまだたくさんの言葉が先行している。まったく、なんとかしろよ。


   朝のお日さまとユコタン、ニームの木の下で









| 05:58 | ニームの木の下で | comments(6) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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