kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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「kazesan3」のお引っ越し
 

 この「kazesan3」を下記のサービスに引っ越しました。ブログオタクのようにあちこちに書き散らかしてきましが、散乱する気持ちをまとめる意味でも一つに統合しようと思います。移転先は広告の掲載もなくシンプルで気持ちのいいサイトです。これで種々雑多な日常もいくらかシンプルになるといいんですが。引き続きご愛読くださるとうれしいです。

 kazesan
































| 09:49 | 日々のカケラ | comments(0) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
鴻の里 #003 囲炉裏





 火を囲むだけで和んでしまうのに、大きな囲炉裏を切ったこの空間に入った途端、思わずため息が出た。足下の板がいくらか軋む音を聞いてぞくっときた。なんという贅沢。その時代の人々がどんな思いで暮らしていたものか知る由もないけれど、この囲炉裏の傍に佇み話し込む人と人を見ながら感じたのは、日本の美しさだったかもしれない。向き合って話すだけならいつだってどこでだってできるだろう。だがその場に、自ずと生まれる静寂はあるだろうか。その静寂を慈しむように味わう瞬間はあるだろうか。人と人が交わる全うな環境が、古い日本には揃っていた。そして今も残している家がある。






























| 10:31 | 能登 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
鴻の里 #002 家





 鴻の里について案内された家屋敷に、まず驚いた。豪邸や洒落た建物を見てもほとんど無感動で終わるのが常で建築などには知識もないから興味がわかないんだろうと自分では思っていた。それはこれまでにない不思議な感覚だった。住んでいるのはおそらく鴻さんたちだけではないのだろうと思わずにいられなかった。霊感とかオカルト的なものでなく、感じていたのはおそらく歴史というその場に堆積している時間のことだった。薄汚れて崩れかけた土壁にさえ風格が漂っている。痛んでいるというより、持ちこたえているのだ。聞けば築百三十年という。見ず知らずの何世代ものご先祖の方々を思い浮かべたくなった。生まれてこの世で生きていくことは決して自分ひとりの力では叶わないことを多少なりとも人なら誰もが感じていることだろうが、古い家の前に立つとその意味がいくらかわかったような気がした。代々生命を受け継いできたというだけでなく、人は古より今も脈々と息づいている力に守られているのだろう。鴻さんの家がその表れのひとつなんだと思った。






























| 12:12 | 能登 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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