kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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葉っぱ塾 あこがれの白山を歩く2010
 今年も旧暦の初春を無事迎えることができました。季節のうつろいは、どうやら年を重ねるごとにその味わいを増すようで、ぼくのこれからの日々もそれなりに楽しみです。夏山までは少し間がありますが、ご希望の方もいらっしゃるので、下記の要領で「葉っぱ塾あこがれの白山を歩く」の早めのお知らせです。すでに数人のメンバーが確定しています。残りあと五、六人の参加が可能です。

 ダンディな山男ヤギおじさんと登る白山は去年につづき二度目の開催ですが、今回はガイド料の負担をお願いしています。またB組での参加となる初心者の方は、南竜山荘合流までの行程は独自で登っていただくことになりますのでご了承下さい。

去年はあいにくのコンディションでしたが、幻想的な靄に包まれた山歩きにも味があったりして。今年はどんな登拝になるでしょうか。


 それでは、葉っぱ塾・ヤギおじさんからのご案内をどうぞ。

葉っぱ塾 あこがれの白山を歩く2010(第一次案内)

 2009年、白山を初めて訪ねました。すばらしいお花畑、そして豊かなブナの森に感動してきました。その感動を「葉っぱ塾」のお客様とも分かち合いたいと計画してみました。地元の写真家、桝野正博さんも同行してくださるので、写真撮影のアドバイスなどもいただき、あまり人の歩かない静かなコースをご案内いただきます。Aコースは長いルートにつき、初心者の参加はできません。体力の心配がなく、しっかりした服装や用具を持っている方に限り、各コース6名程度の募集です。

【期  日】 2010年7月29日(木)〜8月1日(日)
        ※悪天候の場合の中止や延期については参加者と相談します。
【募集人員】 (A)全日程参加コース6名程度(B)途中合流コース6名程度 
        ※定員に達し次第締め切ります。申し込みの場合は、保険の関係で、生年月日をお知らせください。
【参加費用】 (A) ¥12000
       (B) ¥ 8000
※いずれも、ガイド料、写真代、最低限の保険料を含みます ※3泊とも食事付きの旅館や山荘に宿泊します。その経費がおよそ¥23000ほどかかる見込みです。また、現地までの交通は各自でお考えください。車同乗の場合はガソリン代ご負担ください。

【日  程】 

●1日目 16:00 白山市ノ瀬登山口 「永井旅館」集合
●2日目 (A)市ノ瀬登山口→チブリ尾根→御舎利山→別山往復→南竜山荘(泊)(行動約10時間)
     (B)市ノ瀬→別当出合→砂防新道→南竜山荘(泊)(行動約5時間)
●3日目  南竜山荘→室堂→白山山頂→お池めぐり→お花松原→室堂ビジターセンター(泊)(行動約7時間)
●4日目  室堂ビジターセンター→別当出合→市ノ瀬(正午前に解散予定)(行動約4時間)
            
【持 ち 物】食料(2食+非常食)、雨具(ゴアテックス素材のもの)、着替え、水(最低2ℓ)、食器、手袋、ヘッドランプ(懐中電灯)、持薬、(持っている場合コンロ)※アルコール類は山荘で買えます。

【ガイド装備】救急薬品、ロープ、カラビナ、ツエルト(簡易テント)、カメラ、無線機、コンロ、ガス

【連 絡 先】  葉っぱ塾 八木文明(日本山岳ガイド協会認定ガイド)
       TEL/FAX 0238-84-1537 メールはこちらまで 



























| 11:55 | 白山 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
太陽風
 
 金沢にも久しぶりの陽が差して澄んだ青空が広がっている。外の空気を吸い込んでその気持ち良さを堪能したあと、またこんなブログを書いている。今日は、というより近ごろは、天気に誘われて外で何かをしなければ、などという活動的な気持ちがすっかりなくなってしまった。せっかくの快晴なのにもったいないとでも思ったものか、去年あたりまでこんな日はそわそわ落ち着かなかったものだ。

 そばに置いてときどき開いている『風の旅人』最新号の「電気を帯びた太陽」を読んだ。連載のこの項はぼくには難解な点が多いけれど、世の中の事象をどう見るかという視点の大切さを、読む度にいつも気づかせてくれる。



 そろそろ西に傾き出した今日の太陽からも、この小さな部屋に太陽風というものが届いているだろうか。陽極の太陽から吹き出し、はるか彼方の陰極へと飛んでゆく陽子の嵐が太陽風で、その営みも電気の力で説明した方が理にかなっている、という。陽子がどんなものかは知らないが、飛んでくるなら地球上のあらゆるものに影響しているだろう。晴れの一日、外に出ることもなくこうして静かに家に隠っていられたというぼくの変化と、それも無縁ではないような気がする。

 余暇を楽しむために何かをする気持ちには、もうならないのかもしれない。毎日のように撮っていた写真も、今はなぜかその気になれない。テーマを決めて撮り出すと、そのテーマが中心になって動き出す。テーマは太陽の存在に似ている。そこから吹く風を感じて、動き出すときもあれば、準備に当てるときもある。きっとそういうことなんだろうと、初めての経験を想像している。




























| 16:53 | 日々のカケラ | comments(0) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |



 撮りはじめた能登の写真に添えて、文章なども書いている。加賀に住んでいる者には能登は身近な土地ではあるけれど、半島を旅しようと思って出かけ、撮り、そして書いてみると、実は大した知識もなかったこと、いくらか思いはあってもそれが確かな言葉にならないことなど、およそ身近な土地ではなかったことがよくわかる。それでも書きながらもう一度旅を振り返ることは、どうやら無意味なことではなさそうだ。むしろ書いた方がいいかもしれない。人生を旅に喩えるなら、日常も旅ということになり、日記とはだから書いて大いに意味があるのだろう。

 旅するとは、どういうことだろう。観光旅行などに興味はないし、美味しいものを求めて食べたいとも思わない。遠くへ出かけガイドブックをなぞるなど、人の旅を真似たところでなんになる。これでは面白味のない人間になってしまいそうだが、自分では結構楽しんでいる。旅の何が面白いのかと言って、未知のものに出会うことだ。知らないものだらけのぼくには、だからどんな旅も好ましい。たとえば、家人の思わぬ面に出会うなら、それも旅にしてしまう。問題は、出会った未知のものから何を受け取ったかだ。受け取り、自分の刺激にならないなら、わざわざ出かけることはない。見聞を広げればいいじゃないか、と人は言う。馬鹿馬鹿しい。広げてどうするのだ。広げた記憶などいつかあいまいに消えて行く。

 広がりよりも、深さだろう。星野道夫さんも遺してくれたではないか。「浅き河も深く渡れ」。書くことは、その力に応じた深まりをもたらしてくれるだろう。今、能登に少しだけ近づけた気がする。でもまだほんの入口だ。はじめたばかりの旅だから、という意味でなく、能登という対象への見えない垂直の距離のことだ。小さな旅を繰り返し、視て撮りながら、考えて書きながら、それをこれからの残された時間に当てよう。おかしなものだ。中学時代のことだった。作文に、おとなになったらカメラを持ったジャーナリストになりたい、と書いた。気分だけなら、実現している。




























| 16:59 | 日々のカケラ | comments(0) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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