この数日、kazesanを訪ねてくれる方が急に多くなった。普段は百数十人のところになんと千人を越える数だ。アクセス件数の集計方法でも変わったんだろうと思っていたら、どうやらちがった。ランディさんがブログで紹介してくださっていた。
「KAZEさんは、自分の写真のことあれこれと思い悩んでいるようだけど、どうしてかなあ。KAZEさんの写真はいつも世界を全面肯定しているよ。世界にyesと言っている。そういう写真だ。それはきっと、KAZEさんにしか撮れないと思うんだけどな。私はそう思う」。
なんともうれしい。ランディさんは心にもないことは言わない方だ。その方が言ってくれた言葉をぼくは生涯大切にしようと思う。
世界にYES!
なんて素敵な響きだろう。憧れてしまう。ほんとうにそんな人間になって、そんな写真を撮りつづけてみたい。ぼくにうってつけのスタイルじゃないか。
けれども、ことはそんなに簡単じゃないだろう。世界のなにをぼくは知っているというのだ。日々に文句が多すぎる。写真はそれらしくても、撮る心はどうなんだ。問題はいろいろありそうだ。生きている間にそれらすべてを越えて、自分の内に取り込み、その上でYESと言ってこそ本物になるだろう。たどり着くものか、それはぼくにはわからない。だが、わからないからこそ、生きて、撮りつづけることができる。人生に目標が欲しいとは思わないけれど、撮りつづけたい者に、カメラを携えて歩く方向があるのはありがたい。世界にYES。オバマ大統領じゃないけれど、YES I CANだ。
これは、生き方のことだ。世界にYESと言うのなら、まずは自分をYESと肯定すべきだ。なにがあってもこの人生を肯定し、大手を振って歩くがいい。
ほんとうにありがたい。そっと励ましてくださった。