kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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東京へ

 一年あまりもずっと丸刈りにしてきた髪が、東京行きを前にちょうどいい具合に伸びてきた。それではと久しぶりに洒落っ気を出して、短めにカットしてもらった、それもヨシエどんに。ええっ、わたしがするの?と、はじめは尻込みしていたけれど、やればできるもんだ。所々薄くなったり切りすぎたりでいびつなスタイルになってしまったが、本人はいたって満足。おかげで散髪代がしっかり浮いた。今年に入って不景気感がまた強まったそうだが、極小零細事務所のカメラマンはさらに深刻だ。と言っても、ヨシエどんもぼくもまったく気にしていないのがいい。人生なんて成るように成るさと、都合が悪くなるとタカをくくることにしている。さてと、そろそろ出発だ。高速道路にはETCの深夜割引がある。SAでひと眠りして、早朝から移動開始だ。山沿いは雪だとか。ノーマルタイヤが坊主に近くなっていたんだった。でもきっと、なんとかなるもんさ。

あめつちのしづかなる日 in 東京&逗子







| 22:14 | 日々のカケラ | comments(0) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
とりあえず

 就職が決まり今年から本格的に親元を離れて暮らす息子が、きょう旅立った。おやじはひとり仕事場でいつものようにいた。息子のことなどすっかり忘れて。そこへメールが入った。「とりあえず社会ってもん勉強してきます」。とりあえず、か。人生には、とりあえず、なんて言葉は不要かもしれない。ぼくもよく使ってきたけれど、一応とか、さしあたってとか、まずはとか、演劇のように練習や本番の区別など人生にあるわけじゃない。常に本番なんだ。とりえずの人生など、できることなら送って欲しくはないけれど、それも息子が自分で決めること。おやじからも心を込めて返信してやった。「お前の人生には、このおやじはけして口を挟まないつもりだが、それはお前を信頼しているとかいないとか、そんな小さなことではなく、この世に生まれてきた息子を心底祝福しているからだ。いつかおやじもこの世からいなくなる。それはお前とて同じこと。生きているとはどういうことなのか、それを一度も考えないで済ませてしまうことなど、絶対にするな。それをおやじの唯一の遺言とする」。いくらか恰好つけ過ぎたか。とりあえず、男同士のつきあいが今はじまった。




| 21:22 | 日々のカケラ | comments(2) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
姪っ子
 姪っ子のナオを撮った。今では東京の大学生で伯父のぼくには少しばかりまぶしい存在になってしまったが、来年の成人を前にした振り袖姿はますます輝いていた。ナオは那桜と書く。桜の季節に生まれたから、桜の前で撮りたかったようだ。何をどうしていいのかわからない、などと流されるだけの若者がいる中で、どんなことにも希望や意志を持つ人が好きだ。だから伯父も一生懸命になった。きっとこれがナオにとって、いやぼくにさえ生涯の思い出のひとつになるだろう。写真を撮ったり撮られたりすることは、単なる機械的な作業ではない。一瞬のことだが、そこは双方の心がふれあう豊かな創造の場になる。えっ、これがわたしなの? とナオが驚く写真を残してやろうと思った。親戚にはいつもお世話になってばかりの不安定なカメラマン稼業だが、たまには役にも立たなくちゃ。







| 22:50 | 日々のカケラ | comments(2) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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