kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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青空キャンプ(1) ちゃんと

 


 このじじいのいったい何が気に入ったものか、小学校2年生のスズが家に帰ってすぐ描いたと思われる絵を送ってきました。一年を通して開催しつづけてきた保養プログラムの中でも夏休みのキャンプは規模も長さも最大で、参加した子どもたちにとってもきっと山ほどの思い出が出来たことと思いますが、実際には世話するおとなたちの言葉が届かないもどかしさが残りました。この絵を見ながら、そうでもなかったのかなと、いくらか穏やかな気持ちが蘇ってきます。

 発足して2年目に入ったFKキッズ交流キャンプのこの夏は、森と海の2会場で20日間にもわたるテント泊の「青空キャンプ」を開きました。テーマは野生になる!自然からすっかり離れてしまった生活しか知らないのでは、たぶんこれからの時代を生きるには力不足なのではないかと思います。このキャンプを通していつもとちがう力強い自分を感じて欲しかったのかも知れません。ところがどうでしょうか。これが今どきの子どもなのか、と言いたくなるほどになにもかもが歯がゆいばかりで、前向きに自ら動き出すことがほとんどなく、言葉をかけて促しても聞こえないふりをする始末、いっそのことキャンプなど止めてしまえと何度思ったことでしょうか。

 口を開ければ他人への文句ばかり、遊びも食べることもいつも自分中心。共同生活をしているという意識などおそらく皆無だったのではないでしょうか。子どもたちの声に耳を傾けるリーダー役のスタッフが揃わなかったことが大きく影響していたことは否めませんが、それにしても公共性に欠けた参加者が多いキャンプでした。

 放射能汚染から少しでも遠く、少しでも長く離れて思いっきり羽を伸ばして遊んでもらうのが保養プログラムの目的ですから、その点については文句なく成功です。でもそれだけではもう収まらない気持ちが芽生えています。常連になった子どもたちは今では親戚のようにも思えるし、彼らのおかげで初めての参加者もすぐに場に馴染んでくれます。だから望む気持ちが生まれるんでしょうか。「ますやんのそれは押しつけですよ」と助言してくれたスタッフもいました。そうかも知れないと、ふりかえって今も思います。

 最後の19日目は、特別な夜だというのにテントサイトでじゃれ合ったまま何事もなく過ぎ去って行きました。なんだかばかばかしくなってひとりで敷地内の桟橋に向いました。終盤になって急になついてきたスズがまた後をついてきました。ふたり並んで座り海ほたるの青い光を見つめ、キャンプの思い出を話し合いました。「スズはねえ、もっとちゃんとしたかった」。「なにをちゃんとしたかったん?」。「ミーティングのときのますやんの話がもっと短くなるように、ちゃんとしたかったの」。なんということでしょう。中学生もいるキャンプの中で、ほとんど最年少の部類に入る幼い子がもっとも深く全体を見ていたのかもしれません。言葉が通じないと嘆いて終わるのかと半ば諦めていましたが、通じたパイプもあったようです。

 ちゃんとする。まさにこれこそ、このキャンプに求めたい態度だったのかも知れません。初めて参加するスタッフの中には夜遅くまで話し込んで昼間テントの中で寝ている学生もいました。何をしていいのかわからないのは仕方ないとしても、これではちゃんとしているとはとても言えません。子どもばかりでなくおとなもちゃんとしていない世の中だから、こんな保養プログラムが必要な事態に陥ったのでしょう。

 さて、このじじいはちゃんと役目を果たしたのでしょうか。思いばかりが先行して配慮の足りない押しつけが目立ったこと、言葉にぬくもりが足りないこと、決断力に欠けること、安全管理を怠ることなどなど、反省すれば数え切れないほどの項目が並びます。子どもとおとなが一緒に創り上げるちゃんとしたFKキャンプは、まだまだ先のことかもしれません。常に高みを目指してはいるものの。
































| 15:45 | ひかりっ子 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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