kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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ますやんの悪童日記(7)自由とは(能登島編)





福島第一原発事故が起こり、この先も何十何百年と放射能汚染に悩まされながら、日本人は生きて行かなければならなくなりました。そんな中でも自由はあるでしょうか。自由の側面のひとつが自分の生き方を決めることだとしたら、世界がどんな状況だろうが、いつも自由だということになりそうです。このキャンプに参加した子どもたちに伝えたかったことは何かと問われるなら、ぼくは即座に答えます。「自由を謳歌しよう!」。

余りあるほどの自由を思うがままに生きようとするのは、かなり骨の折れる仕事です。反対に束縛されていると思うと、それもまた自由ではない自分ばかりを見ることになりそうです。自由ほど扱いにくいものはありません。大体は、自分で自分を規制しているんですから。

FKキッズ交流キャンプ2012は、自由な時間がいっぱい詰まっていました。お話会、お絵描き、ツリークライミング、水族館見物などプログラムもそれなりに組まれていましたが、あくまでも子どもたちが思いのままに過ごせるキャンプにしました。眠りたいときは眠っていればいいし、もしかすると喧嘩さえもしたければそうすればよかったんです。でもそれらすべての自由は、キャンプの雰囲気が仲良しであることが大前提だったようです。その思惑は大きく外れてしまいました(とその時は思ってしまいました)。実行委員会のメンバーも協力スタッフも、子どもたちの逆襲に(笑)慌てふためいてしまったのです。

問題はいつもひとりの子から始まりました。今から思うと、誰もがみんななんであんなに動揺したんでしょうか。たったひとりに子のために、みんな自由を自ら放棄してしまったかのようでした。あいつがこうだから、おれはこうなった。あの子が荒れるから、私も同じように荒れた。その様子を静かに見守っていたスタッフも、もしかするといたかも知れません。ただぼくにはそれに気づくゆとりが残念ながらありませんでした。代表が自由じゃない自由なキャンプなんて、まったくお恥ずかしいかぎりです。

ある女性スタッフと話し込んだ夜、ようやくぼくは目覚めることができました。「手のつけられなかったわたしの息子が心の病気だったんだと診断されたときは、正直、ホッとしたのよ。病気なんだから、仕方なかった、そう思えてね。あの子もね、もしかすると病気かもしれない...」。ぼくはハッとしました。外側の見える姿でしか判断していない偏狭な目で子どもたちを見ている自分がとてもちっぽけに思えました。なんてこった。福島の子どもたちの笑顔と元気を応援し、さらには石川の子どもたちと友達になってもらいたい、なんてかっこのいいことばかり唱えながら、その中味たるやなんてことありませんでした。

目が覚めたその夜以降も、キャンプの間中葛藤が続き、あわよくば問題児に退場してもらいたいと思うことが何度となくありました。毎晩のミーティングがそうすることを思い留めてくれたようです。誰もが煙たがる子を排除していたなら、邪魔者は消せばいいのだと、ほかの子どもたちに教えてしまうことになったかも知れません。そして問題児は他でもない自分の中にもいることを、ついに知らないままで終わっていたかもしれません。自由を大きなテーマに掲げながら、いい形で終われたとは決して言えません。それぞれが有耶無耶を残したまま、つまりは宿題を抱えたまま家路についたかもしれません。ただこれから先の日々で、本当の自由とはなんだろうかと、考える自由意志だけは保障されています。ほとんどがまだ幼い子どもたちでしたが、もう少し後になってこの日記を読んでくれる日が来るかもしれません。その時のためにもここに書き残しておきます。

おい、みんな。怒鳴ることが多かったますやんだけど、思いっきりみんなと遊べたし、今思うと幸せなキャンプだった。ありがとう。でもありがとうついでに言っておくぞ。あの子が居てくれたおかげで、みんな真剣に腹を立てたし、みんなで戦争ってなんで終わらないんだって考えることもできた。いいかい、これからも諦めないで考え抜くんだ。よく考えれば、今日よりは明日へと、一歩ずつでも前に進めるかも知れない。みんなの周りを見てごらんよ。簡単にいっぺんに解決する問題なんて少ないだろ。だからゆっくりと丁寧に話し合って考えよう。みんなとそんなキャンプが出来て、ますやんはとってもうれしかった。またいつか会おうぜ!





ますやんの悪童日記(7)













































| 14:43 | ひかりっ子 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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