kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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パパ

 


 「かのん、パパにいてほしい」と、ぽつりと小さな声が聞こえてきた。クリスマスのプレゼントを届けに行ったイブの夜、久しぶりに孫娘と遊んだ。帰り際に小さな祭壇を置いてあるだけのパパの部屋に入り、手を合わせている時だった。婿が亡くなって一年あまりが過ぎた。三歳半でもうパパのいないことを意識し出したのか。かのん、ジジイの胸もつぶれそうだよ。

 死は、避けられない。後先さえも意のままにならない。死んで行くことへの恐れなどあまり感じなくなっているけれど、遺された者を思うとたまらなく辛くなる時がある。何の力にもなれない。

 母ひとり子ひとりになった娘は、自分の気持ちを前に出し、ひとりで懸命に生きようとしている。ジジイの力などもう必要なさそうだが、切なくなるほど頑張っている姿を前にすると肩のひとつも揉んでやりたくなる。親子なのに、いや、親子だから見ていることしかできない。だったら、じっと見ようではないか。見守るなどというしたり顔した曖昧な態度ではなく、じっと目を凝らして見つめるのだ。つぶれるほどに、深い目を持て。見守ることなら、天国の婿殿が片時も休まずに続けているにちがいないから。







































| 15:22 | 日々のカケラ | comments(2) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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ぼくもこんなに辛いとは思いませんでしたが、どんなに辛いことも哀しみも、遠ざけたり乗り越えたりするのではなくて、透明になるように暮らして行こうと思っています。
posted by マスノマサヒロ | 2012/01/02 1:19 PM |
ふっと、お気に入りにあったkazesanをクリックしてパパが目に止まりました。私のいとこは昨年夏、5歳の娘をおいてこの世を去りました。クリスマスにおばあちゃんが何がほしいと訊ねると”ママに会いたい”と言ったそうで、胸が痛みました。これから長い人生、彼女は母親を求め続けることになるでしょう。見守ってあげることしかできないのがこんなに辛いとは・・・
posted by アイ | 2012/01/02 12:09 AM |
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