kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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立ちどまる
  

  立ちどまる
      長田 弘

 立ちどまる。
 足をとめると、
 聴こえてくる声がある。
 空の色のような声がある。

 「木のことば、水のことば、
 雲のことばが聴こえますか?
 「石のことば、雨のことば、
 草のことばを話せますか?

 立ちどまらなければ
 ゆけない場所がある。
 何もないところにしか
 見つけられないものがある。



 人生五十年と言われたころなら、ぼくはそろそろお陀仏だ。いまの男の平均年齢を知らないけれど、だいたい平均なんか取ってなんになるんだ。ぼくにはまったく関係がない。あと何十年生きようが、ここまでで、十分に生きた気がする。なにひとつ成し遂げてはいないし、何かに役立つ有用な人間にも今さらなれそうにない。それでもなぜか、満足している。でもきょうは、すこし思った。立ち止まりたい。たったひとつ、願いごとがかなうなら、立ち止まりたい。立ち止まって、まわりを眺めて、微笑んでもみたい。大して忙しくもないくせに、まだ止まろうと望んでいるのが、自分で可笑しい。お前なんか、立ち止まっているようなもんじゃないか。そんな声が闇から聴こえてきそうだ。そしたらひと言、控えめに返そう。そうでもないさ、これでもいろいろ考えて、心も身体も忙しい。だれかの大切なことばを聞き漏らしているような気がする。きょうもあすも、何十年でも、立ちどまろう。立春の夜に、立ち止まって見つけたことばだ。


 スノーシューを履いて、雪の山道を歩いた。立ちどまるつもりがなくても、息が切れて立ちどまった。木々に囲まれて、世界でいちばんうまい空気だなと思った。





| 18:51 | 日々のカケラ | comments(3) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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Comment








立ち止まろう、と宣言しなければそうできないんだから、困ったもんですが、きょうも困り果てて、、朝から立ち止まりました。こんなので、一生を過ごすんだろうと思います。
posted by kazesan | 2008/02/06 11:51 AM |
春とともにkazesanに訪れた、素敵な言葉。
>きょうもあすも、何十年でも、立ちどまろう。
kazesanさんの詩が(うたが)写真から聴こえてきます。
posted by ぽけ | 2008/02/04 9:34 PM |
「世界で一番うまい空気…」〜
kazesanの思いがお羽を拡げて届いてくるよう〜♪^^

美しい雪景色の昨日でした〜こちらも〜♪
posted by かぜのあや | 2008/02/04 9:07 PM |
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