kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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帰途
    帰途

           田村隆一


 ・・・・・・
 あなたの涙に 果実の核ほどの意味があるか
 きみの一滴の血に この世界の夕暮れの
 ふるえるような夕焼けのひびきがあるか

 ・・・・・・
 ぼくはあなたの涙のなかに立ちどまる
 ぼくはきみの血のなかにたったひとりで帰ってくる







 友人が送ってくれた詩を何度も読んでいる。詩は、簡単ではないけれど、だれにもわかるような簡単な言葉を、今は必要としていない。なにひとつ響いてこないのだ。それくらいなら、何度も読んで、噛み砕きしながら、濁り切った氷の塊を溶かして行くかのように、まだ見えてもいないこの迷いを洗いざらい放り出してしまいたい。

 人の涙にある哀しみは、やがていつか、かならずや癒えていく。大した経験もない者が言ってどうなるものでもないけれど、そうでなければ生きてはいけないだろう。だったら哀しみは、ひとときのものになる。死ぬまで忘れないことがあったとしても、同じ大きさで深さで生涯哀しめるはずがない。人間とはきっと、その程度のものだ。だから、哀しめばいい。とことん哀しみ、涙するあなたに、だからぼくも真摯に立ちどまる。

 そして、なぜ、帰途なのか・・・、

 帰途、涙で見えない帰り道、血にまみれた帰り道、

 かたくなで暗くて、だけどなぜかあったかい・・・、

 帰途を見守るまなざしでもあるように






























| 22:15 | 心の森 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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