kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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アール・ブリュット

          万里絵さんの作品(日曜美術館HPより)
 
 アール・ブリュット・ジャポネ展 を紹介するNHKの「日曜美術館」を観た。タイトルには「絶対唯一のアートの衝撃」とあったが、いくらのなまくらなこの身体の中にも衝撃が走った。実物の作品でなくたかだかテレビの映像を見て目頭が熱くなり、動悸が乱れるなんて、まったくアール・ブリュットにはいつも畏れ入る。

 ゲストの絵本作家の田島征三さんは、それらの作家や作品たちのことをライバルで同志だと言い、そしてジェラシーを感じているとも告白していた。およそ表現に関わる者として、その実力はともかく痛いほど気持ちがわかった。なんとか言葉を紡ごうとされていたが、どうにも簡単なことではなさそうだった。内から溢れるものがあるなどと解説しても、視聴者に響いて来るものは少ない。アール・ブリュットを表現界にある一般的な見方で捉えても、深すぎて届かない。生きることそのものの中に充満しているエネルギーが、呼吸のように飾らずに自然に放出されているものだろうと想像している。

 田島さんが進行役のアナウンサーに促されてこぼしたひと言が興味深かった。それは、欠落したものがある人の表現には本物の力がある、というような話だった。アール・ブリュットが、精神を病んでいたり、知的に障害があったり、刑務所の閉ざされた空間を強要されたりと、一般人には届かない世界からの表現だとしても、何かが欠落していると見るのはどうにも腑に落ちなかった。むしろ、不要なものをそぎ落としていると言ってくれた方が納得できる。アール・ブリュットの作品を前にすると、あれもこれもと着込んでしまい、ごちゃごちゃでぐちゃぐちゃな自分の内面と外面を思い知らされるから。そうか、アール・ブリュットは、どんな内面であろうとそれに向き合うという意識もなく向き合っている、どこか風のようにこだわりなく流れ行くものなのかもしれない。






























| 12:11 | 日々のカケラ | comments(0) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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