kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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戦争
 映画『カティンの森』は、胸苦しさに、見終わったあともしばらく吐き気が治まらなかった。物語は、第二次世界大戦中の1940年、ソ連の捕虜になった数千人のポーランド人将校が虐殺されるという、長く封印されていた史実に基づいている。スクリーンに映し出されたものは、感情を煽るような映画仕立ての映画でも、感動をしかけるような作為的なものでもなく、客席に座っている者までがその現場に放り出されてしまったかのように、当時の人々の精神状態がリアルに感じられるものだった。

 アンジェイ・ワイダ監督は、実際にこの「カティンの森」事件で父親を虐殺され、母親も夫の帰還の望みが失われていく中で亡くしている。冷戦の崩壊とともに真実が公にされ始め、遺された記録を辿りながら、どんな気持ちで映画にしたものだろうか。

 65年前の3月10日は、東京大空襲の日だった。Twitterに紹介されていたブログ
を読んだ。10万人もの庶民が無差別に殺され、その作戦を指揮した将軍が戦後日本政府から勲章を授与されているそうだ。ひとりひとり名前のある命が一度に失われたというのに、こんな一行で書いて済ませようとしていることに、虚しさだろうか、後ろめたさだろうか、よくわからない気持ちで胸が塞がる。



 戦争。人間の仕業の中でもっとも忌まわしいもののひとつだろうが、そうだと理解はしていても、経験のないぼくはわかっているつもりなだけのようだ。平和ぼけ、などという言葉で日本人が日本人を批判している言葉をときどき見聞きするけれど、戦後ではなくもはや戦前なのだと想像してしまうことがある。つい先日は自民党の政治家が徴兵制を口にしていた。戦争そのものを明確にイメージしての言葉とはとても思えない。国防だ同盟だと頭の中で組み立てて、自己の政治家としての存在のために安易に語っているに過ぎないだろう。普天間飛行場の移設を問題にするとき、政治家も国民も、戦争とはなんだと本当に考えているだろうか。

 考えなければならない。戦争と平和ということを。原爆を落とされた被害国の、アジアに侵略した加害国の歴史を持つひとりとして、ぼくも毎日でも考えたい。胸が塞がるくらいなんだ。人災の戦争で、今も愛する人と人が簡単に引き裂かれている。

 友人のブログ「葉っぱ塾〜ブナの森から吹く風」は、おとなも子ども森で遊べ、と呼びかけ展開している活動レポートでもあるけれど、友人はいつも言う。「平和だからできることだ」。それはだれもが分かっていることだろうが、平和の中で平和を実感することはとても難しい。だから、胸が塞がるほどに考えなければならない。ことにぼくなどは。





























| 04:49 | 日々のカケラ | comments(0) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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