I can't hear myself think.

中学のころから英語だけは好きで、毎日のラジオ講座を楽しんでいた。結局たどたどしい口調で海外旅行に困らない程度のものにしかならなかったが、たまにテキストを開く習慣だけは残っている。これが老化を遅らせる小さな役目ぐらいは果たしてくれるとうれしいけれど。たまに気の利いた言い回しに出会うとうれしくなる。最近では、I can't hear myself think.というのが気に入った。テキストには、(うるさくて)考え事ができない、と訳してある。考え事をしたいのに周囲の環境で集中できないときにこのセリフを使うわけだ。考え事をするとは自分の考えを聞くということになる。「考えるということは内なる声に耳を傾けることなんだ」と、ぼく流にイメージを広げてみた。英語圏の人たちの心の文化も想像できて面白い(と思いませんか?)。考えるということは自分に聴くことでもあるのだ。それくらいの信頼関係を自分自身と築いていきたい。