kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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指輪
 お坊さんの友が結婚して、その二次会、三次会でお祝いをした。それなりの年齢のふたりがとても初々しく見えた。お祝いの席がつづくと、男と女、結婚、そして共に歩いて行く人生という旅についてなど思わないではいられない。

 「指輪ってずいぶんキラキラしているんやねえ」と、友は薬指に光るリングをしげしげと見つめた。僧侶としての仕事中は外さなければならないんだと言う。それはそうだろうと思ったが、考えたこともなかった話で面白かった。

 指輪というものを、実はぼくは早くになくしてしまった。結婚してまだ何日も経っていないころ、叔父に誘われてサウナに行ったときのことだった。金属だから熱くなって火傷するかもしれないなどと、なんでそんなことを思ったんだろうか。わざわざ外してタオルに乗せて、あろうことか指輪ごと使用済みを入れる箱に投げ入れてしまった。家に戻って、言われるまで気づかなかった。「あれ? 指輪は?」。店に問い合わせて調べてもらったが、ついに見つからないままに終わった。



 指輪だけでなく、指輪に込められた大切なものを、ぼくはいっしょになくしてしまったのではと、いまごろになって考えている。

 指輪を見る度に思い出す、忘れてはならないこと、守らなければならないことがきっとあっただろうに。指輪はふたりで育んで行く大切なものを象徴しているだろう。神に誓うということがぼくには恐くてできないけれど、指輪があれば少なくとも忘れずに努力ぐらいはつづけたかもしれない。

 もしもなくしていなかったら、もう少しましな夫だったろうか。指輪に恥じないように、などと行動しただろうか。思ってもしかたのないことを、つい思ってしまう。でも指輪のせいにするのはやめよう。人間としてのぼく自身の問題だ。それにしてもあの指輪、今ごろどこでどうしているんだろう。思い出すとなんだか切なくなるけれど、せめてこれからはときどきにでも思い出してやろう。この切なさを、力に変えよう。それなら私もしないわと、しばらくして外してしまったヨシエどんの指輪は、どこにしまってあるんだろうか。折を見て聞いてみよう。ふたりを育む、たったひとつの指輪にすればいい。





| 08:19 | 日々のカケラ | comments(2) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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これはキヌガサソウというユリ科の多年草で、一属一種の日本固有の高山植物です。白山で初めて目にしたときそのあまりの高貴な雰囲気に歓声をあげてしまいました。そらから毎年のように見かけますが、見かける度に撮ってしまうんですよ。葉の中心から白い大輪を一個だけ開く特異な形態で近縁種もないそうです。一属一種。人間はどうなんでしょうか。学術的なことはわかりませんが、ひとりひとりみんなちがっていることが面白いなあと思います。
posted by kazesan | 2009/09/16 6:44 AM |
なんだかちょぴり切なくてロマンティクな話・・・。

この花は何という花だろう?
いつもkazesanの写真に宇宙を感じています。
視点を変えれば見えるモノの不思議。
あっ、宇宙に生きる小さな命みいつけた〜。
小さな虫は私だ。
今日もささやかに私も生きてます。
posted by いくちゃん | 2009/09/15 1:41 PM |
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