kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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ブル体操
 高岡英夫さんのゆる体操というのを思い出して、このごろの原っぱでよくやっている。と言ってもぼくは正規の指導を受けたわけじゃないので、これはゆる体操ではなく、それをさらに進化させた“ブル体操”だ。なんて、進化などと表現しては氏に笑い飛ばされそうだが、やり込んで行くと自己流の体操でも深まるようで、とりあえずはやっぱり進化だ。

 はじめはゆったりとスワイショウから。痛む肩をほぐすつもりで再開したのが、なかなか具合が良くて最近は三十分あまりもぶらぶらと腕を振っている。そのとき思い出しのが、ゆる体操だった。体の動くままに適当に気持ち良く体を揺するだけの運動だが、これにいちいちイメージをくっつけた。

 まずは全身の骨をガタガタと揺する。手足の指先にまで骨があるんだから、思い出す限りの骨をイメージするとまったく骸骨の気分だ。頭蓋骨だってひと塊じゃない。縫合線をきしませてやるつもりでいると、頭そのものがすっきりしてくる。顎ばかりか鼻にも骨がある。ぼくの場合だと、背中に張り付いてしまった左の肩甲骨を特に入念に。

 そこそこ揺れたら、次は筋肉だ。年齢とともに肉が落ちてしまい大して揺れも感じないけれど、揺れるほどに柔らかさが増して行く。体の中で一番大きな背中の筋肉を緩める方法はないと気功の師から聞いたことがあるけれど、これならなんとかなるかもしれない。硬いところは意識して入念にやるのだ。ゆるんできたら、内臓へと移る。深く吸い込んで肺に注目。心臓、肝臓、胆のう、胃、十二指腸、小腸、大腸、腎臓、脾臓などなど、ずいぶんと沢山の臓器が毎日休まずに働いている。果たしてこんなので内臓が揺れているものか、などと疑うことはしない。揺れていれば、全身が喜ぶのだ。



 内臓のあとにも、まだまだイメージするものがある。松果体や脳下垂体、甲状腺に胸腺、副腎に性腺もあれば男には前立腺もある。実感はなくても内分泌器はとても貴重な役割を果たしているんだから激励の意味も込めて揺れてみる。もちろん血液やリンパなどの体液、それに神経網にまで細かな振動を与えれば、このころには、いくら気持ちのいい早朝でもほんのり汗ばんでくる。そしていよいよ最後の極めつけ。細胞、さらには細胞核、どんどん分け入ってこの際分子や原子のレベルにまで深めてしまえとイメージすると、動きは自然と超微細なものになってしまう。

 ここまで来ると、もう気持ちいい、なんてもんじゃない。原子の周りを電子が飛び回り、ということはその間は隙間だらけで、ということは人間の体は隙間で出来ているようなもんだと思ってしまう。細かく揺れながら、ついに体は虚空の中へと融けこんで行くような錯覚まで楽しめる。いつの間にか閉じた目の中は赤や黄色の原色の光が飛び交っていて、まさにこれこそ、生きた心地というやつだ。時間のあるかぎり揺れていたくなる。

 などと、これはあくまでもぼくが体験するイメージに過ぎないけれど、いかがなものだろうか。これから秋に向けてうってつけの運動にはなりそうだ。名づけて、原子レベルのブル体操。興味のある方はぜひお試しを。ただひとつだけ、このゆるんだ姿はあまり人には見られたくないかもしれない。ぼくは秘密の原っぱで、あなたもひとりだけの静かなひとときに、ぜひどうぞ。







| 12:37 | 日々のカケラ | comments(0) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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