kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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おとうさん
 この一二年、焼酎をオンザロックで飲むひとときを楽しんでいるが、今夜のは特別旨い。能美市の酒蔵が加賀の丸いもを使って売り出した「のみよし」という逸品で、父の日に婿のユタカが選んで持ってきてくれた。飲めないユタカがどうやって選んだものか。店員に相談でもしたんだろうか。生真面目な青年が、この不真面目な“おとうさん”を思って求めてくれた。ただそのことがうれしくて、大事に飲んでいる。

 息子のユウは、今ごろどうしているだろうか。母の日の花のプレゼントを欠かさない優しい息子よ。元気でいるか。就職した神奈川からたまに帰省しても中高時代の友人宅を泊り歩いて、このおやじとは滅多に飲むこともない。酒の雰囲気は好きなようで、まったく我家の男三代は似たり寄ったりの性格だ。



 息子であろうと、婿であろうと、できることなら男同士という関係になりたい。もちろん遠慮はあるだろう。ぼくもヨシエどんのおとうさんには、何十年経とうが、少なからず遠慮している。それもまた男の礼儀というやつだ。だが、“おとうさん”という立場のぼくから開襟して向き合えば、いつかは本当の親子以上のつながりが生まれるかもしれない。いや、そんな叶いもしないことはどうでもいい。ただ親しく大らかであろう。ユタカはそんな男だ。ぼくがそれを真似れば済むことだ。

 階下ではヨシエどんがお菓子作りに余念がない。このところ夜は静かにひとり酒。男でよかった。孤独な時間もいいものだ。融けだした氷が焼酎を程よい強さにしてくれて、丸みを帯びた味が五臓六腑と心に染み渡っていく。いい夜だ。男でよかった。“おとうさん”になれて、よかった。






| 21:34 | 日々のカケラ | comments(0) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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