kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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天使の学校
 誰が言ったものか、外国での参加者のひとりがアート・オブ・リビング・セミナーのことを天使の学校だと喩えたそうだ。天使にも学校があるのかぼくには想像もつかないけれど、そうなら、参加者は年齢や職業などにかかわらず、全員が同級生ということになる。一応はサポートスタッフとして準備段階から参加したぼくにとって、これはなんともうれしい話だ。今回は予想をはるかに越えて三十人もの方が参加してくれた。その全員が大好きだ。だれもがみんな同級生だ。

 もしも地上のぼくたち人間が本来は天使なのだとしたら、今の、この見える姿とはなんだろうか。人間とは、いったいどんな存在なんだろう。講師のマーシャとユージンは、この体や心やマインドのことを「地球服」と呼んだ。誰もが世界でたった一着しかない地球服をまとっているのだ。愚鈍なぼくも世界に名だたる天才も、それは単なるひとつのタイプにすぎない、ということになる。

 心は愛を、マインドは真実を、そして体は生命力を表現するものだと、ユージンが言った。それが人間のデザインだとも。ぼくは、そのデザインを活かして生きてきただろうか。エミサリーに出会って、もう十五年が過ぎている。愛からも真実からも、なぜか意識的に遠ざかっていたいぼくだった。言葉でストレートに表すことにある種の抵抗があった。今でもそれは変わらないかもしれない。それでも今回ばかりは、いくらのぼくも素直になって、静かにいくらか変化を感じている。

 四日間のセミナーの最後に、マーシャとユージンは会場の中央で抱き合い、互いの存在を称え合っていた。その姿を見て、ぼくはこのセミナーの成果がどんなに大きなものであったのかを想像した。どうやら関わった誰もが開催の継続を希望していたようだ。次回までの数年間に、ひとりひとりの暮らしの舞台でその成果が磨かれるのだ。楽しみだ。



 十五年前、「森の中で太極拳」などという謳い文句で『自然生活』(野草社)にセミナー開催の告知記事が載っていた。気功を始めたばかりのぼくは、気持ちの良い合宿に参加するぐらいのつもりで申し込んだ。どうせならソロツーリングだと250ccのバイクを飛ばしたが、会場の奈良の大倭紫陽花邑は金沢からではとても遠かった。肩で風きり(と見られていたようで)、しかし実際にはドタバタと乗り込んだものの、雰囲気は想像もしないものだった。白装束の笛吹きがいて、なにやらおかしな坊主がいて、妙に落ち着いた陶芸家や主張する歌手や、おまけにおせっかいなまでの姉さん気取りの女性がいたりと、やがて四十歳にもなろうとしていたぼくだが、それまで出会ったことのない風体の人ばかりに見えた。それがどうだ、今では無二の親友だとさえ感じている。

 不思議なものだ。天地のエネルギーだ、いのちはひとつらなりだ、などと聞いたこともない言葉が飛び交い、チンプンカンプンの三日間だった。あのときすぐにでも帰りたいと思ったのに、残る決断をして、それが今につながっている。日本にエミサリーを紹介した五百木邑子さんは当時癌に侵されていたが、物ともせずにセミナーの開催に向けて立ち上がり、そして天国へと還られた。最後に涙を流して洋美さんと抱き合っていた姿が鮮やかに蘇ってくる。その洋美さんのご子息が今回の参加メンバーのひとりだった。マーシャとユージンが体を合わせた間にも、そうした先人たちの思いが幾重にも重なって込められていたにちがいない。

 ドラマ地味たおかしな集団に紛れ込んだものだと、いつも気恥ずかしさが先に立つぼくだったが、今ではそれもなつかしい思い出だ。そして、ほんとうに、うれしい。日本のエミサリーが、いま息を吹き返したのだ。











| 22:28 | アート・オブ・リビング・セミナー | comments(0) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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