kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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春へ


 豪華なログハウスの喫茶店が白山麓にあって、富山から訪ねてくれた友を連れて行った。店の玄関には「大工集団欅」という表札が掛かっている。内外装ばかりか調度品まで高級感たっぷり。ぼくには建てる力はないけれど、気が向いた時にこうしてひとときを過ごす程度なら週に二三度でもできそうだ。椅子の背もたれの角度がまた絶妙で、何時間でもゆったりと座っていられる。友は注文したコーヒーをずいぶんと気に入ったようで、ふたりでお替わりまでした。向かい合うには少し距離がある広々とした作りだ。隣り合わせで座って、日々のこと、家族のこと、果ては生と死のこと、話題はつきなかった。気がつくと外は暗くなっていた。ケイタイを開くともう七時半だった。勘定しながら閉店の時間を尋ねると、五時半だと言う。いいんですよ、とオーナーは静かに笑った。時間を忘れて話し込むふたりのために、黙って店を提供してくれたようだ。山とログハウスと細やかな思いやりが、大切な友とのひとときを作ってくれた。すこしひんやりとして闇の中にぼんやりと稜線が浮かんでいた。いい一日だった。心の中でいくらか動き出す気配がある。長かったぼくの冬がようやく終わるようだ。






| 23:01 | 日々のカケラ | comments(0) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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