kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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白兀山
 あんまりきれいな青空は、家にこもっていると落ち着かない。読みたい本もあるけれど、どこか気持ちのいいところへ出かけることにした。どこがいいかなあ。やっぱり山だ。ふたつ上げた候補から、医王山にした。金沢とお隣富山の南砺市にまたがっている。目指すは峰のひとつ白兀山(しらはげやま・896メートル)。ことし初めての山としてはちょうどいい高さだ。なにせこの冬、まともに歩いていない。春の白山のためには遅すぎるスタートだが、いつも焦らずゆっくり行こうと決めた。

 登山道に入ってまず迎えてくれたのは、ショウジョウバカマ。色の乏しい雪融けの土手には淡い紫が鮮やかで、なんとも愛らしい。何歩ずつか歩いては、ひと株ひと株に目を凝らした。これから開こうとしている花からは雌しべの柱頭だけが顔を出している。大したことでもないけれど、この花の初めて見る姿だと思うと、なんとなくうれしくなる。調べてみると、雌性先熟と言って、いち早く受粉態勢を整えているようだ。早熟な乙女だな、この花は。おまけにもうひとつ、不定芽でも繁殖するそうだ。袴のような長い葉っぱの先に小さな分身をつけるのだ。よし、近いうちにもう一度登って、今度はそのかわいい不定芽をこの目で見てこよう。



 途中からはまだまだ雪が融けずに残っていた。買い替えたいと思いながらそのまま履いている長靴の底はもうツルンツルンに磨り減っている。おかげで結構な運動量になった。まず咲くマンサクが汚れた雪を背景に浮かび上がっていた。ほかに見るべきものもなさそうなので、座り込んでひと息入れながら、まるで黄色の紙切れをシワシワにしてくっつけたような花を、角度を変えて丹念に見回した。それを望遠のマクロレンズで見ていると、ガラリと変わる背景の変化に合わせて花の表情が微妙に変わって面白い。飽きることを知らないぼくの趣味のひとつだ。

 丸い小さな糞はウサギのだろうか。コロコロと歩いた跡をなぞるように並んでいた。野生の草食動物の糞は臭くないという話を思い出して、試しにひとつつぶして臭いを嗅いでみた。ほんとうだ、なんにも臭わない。よく見ると、消化されない繊維状の内容物の塊だった。それにひきかえ雑食の人間ときたらどうだろう。自然界に生きる動物とそこからかけ離れてしまった人間の違いを思わないではいられなかった。



 でもこの山、どうして白兀山なんだろうとふしぎに思いながら登った。「はげ」を禿とばかり思っていたからだが、これも調べてみると、兀は「こつ」で、山などの上が高くて平らなさまを表していた。誰が名づけたものか、頂上はまさしく平らで今はまっ白な雪景色。360度のパノラマを楽しめた。

 居合わせた青年に尋ねた。「あの後の山並みはなんですか?」。「白山ですよ」。ああ、なんと言うこと。大好きな白山を見誤るとは。「きょうは立山も見えますよ」。「ほんとだ、あれですかあ」。まったくぼくは知らなさすぎる。でもこうして身近な山を歩き回れば、いくらのぼくでもひとつずつ覚えていけるだろう。それもまた楽しみのひとつだ。

 帰りは、久しぶりに湯涌温泉に寄った。かけ流しの湯は実にいい。熱めの打たせ湯で背中の痒い部分をねらうと、これがまた最高に気持ちよかった。掻いてばかりでは傷がひどくなる一方だから、しばらくはこの温泉つき医王山歩きがつづくかもしれない。青空のおかげで、いい山に出会った。ここもぼくのおとぎの山に加えよう。





| 23:02 | - | comments(3) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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おふたりからkazesan、kazesanと呼ばれて、ほんと風に舞う気分でうれしいです。いつもありがとう♪ 春の陽気に誘われて、山歩きの日が増えそうです。菊理姫様が結んでくれるご縁は、誰の上にも広がって行きますね。ほんと、楽しみです。
posted by kazesan | 2009/03/23 9:17 PM |
kazesan

きれいな青空からのお写真を拝見いたしております。

こちらも白いもくれんが青空の中にとてもきれいです。

☆ショウジョウバカマ☆
ふるさとの春にも可憐に咲いていましたね。
花摘みをしたりしていました、遠い日が懐かしく還ってまいります♪^^

風舞さん

こんにちは♪
すてきな情報をお聞かせいただいております。ピース♪^^
posted by kazenoaya | 2009/03/23 12:59 PM |
kazesan 日和

《虹の海》と名づけた海岸線を走る汽車で母の介護に通っていたころを
思い出させてくれた、うす紅の海と虹の写真を《kazesan net》に
注文し終え、一冊の本を携えて家を出ました。

バスの中で読み始めてびっくり!!!
白山やくくり姫のことが書かれています!

《あめつちのしづかなる日》の北海道ツアー終了後、「お婆のための一日」
を・・・とお願いして「画家・小田まゆみさん」のイベントに参加して
戴く事をお願いをしていましたよね♪
その参考の為に購入した本、《女神たち》の前文に白山やくくり姫との
関りが書かれていたのです。

現在、ハワイ在住の小田さんが白山登坂を終えたら、日本語版の出版の
出会いがあったそうです。

kazesanと小田まゆみさんを繋いだのは、白山とくくり姫だったんですね〜♪


帰宅してまた、びっくり♪!!
Amazonのお婆のページにいつもおすすめ本として紹介されている
《能登 1000の星 1000の愛》が届いていました。

本を開いたら懐かしい写真たち♪
「あれ? kazesan? kazesanだぁ〜〜♪」
27ページにはあの「白いハートの貝」が・・・♪
誕生日の、結婚記念日の、朋の出発ちの日の・・・27
《27》にもう一つ、大切な頁が加わりました。

なんと!なんと!昨日は kazesanで始まり、kazesanね終わった
kazesan日和の一日でした♪
posted by 風舞お婆 | 2009/03/23 12:19 PM |
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