kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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歌謡番組
 

 おふくろの肩を揉みながら見ていた歌謡番組で島倉千代子が歌っていた。いくつになられたんだろうか。ぼくが子どものころに聞いていた声量も声の伸びも、今は望むべくもないんだろうが、『風になる』という曲をしみじみと、たぶんあれは涙を浮かべて歌っていた。人生の大先輩に向かって失礼な話だが、「年々歳々」というフレーズのときなど、ほんとうに可愛いとさえ思った。たしか癌を患い、克服して再びステージに戻ってきた。「男にも騙されたのよ」とヨシエどんが言っていたが、それを恨むこともなく淡々と生きてこられたようだ。幾たびかの苦難を乗り越えてきた歌手の心根は純粋で透明なものにちがいないと、か細い歌声を聞きながら思った。あのうっすらと浮かべた涙には、静かな決意が滲んでいるようにも感じた。あの方はきっと倒れるまで歌うのかもしれない。ひとつの曲に、その全人生を込めているような気がした。

 同じ番組にムッシュかまやつも出ていた。昔とちっとも変わらない雰囲気だったが、なんと七十歳だそうだ。ぼくが五十を越えているはずだ。会ったことも話したこともない歌手やミュージシャンなのに、同じ時代を生きてきたのだと思うと、ふしぎと親近感がわいてくる。お二人とも老いて年相応の容姿になっていたけれど、人生を重ねた分だけの味があった。あんなふうに一本道を歩き通せるなら、それはこれ以上ない幸せなんだろうなあ。





| 21:06 | 日々のカケラ | comments(0) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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