kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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儚い縁し
  
  初雪
       大木 実


 十二月九日
 小雪が降った
 ことしは六日早かった

 私は去年の日記を読んでいた
 十三日 妻病む
 十四日 終日風強く寒し
 十五日 初雪降る 積もらず
 十六日 妻入院す
 十七日 召集令状を受く 夕方ひとり飲む
 十八日 妻を見舞う 告げず
 十九日 告げず
 ―― 
 ――


 私達は家をもち三月と経っていなかった
 飯ごとのように短く
 儚ない私達の縁しであったが
 私は感謝する 目を閉じて
 私は感謝する

 初雪は
 ことしも僅かに降り
 積もらず消えた



 人生で男と女が出会い、やがて結婚し、暮らし、別れてゆく。人の定めというものか。出会ったものは、いつか必ず別れてゆく。その間に演じる数々のドラマ。見つめあい、泣いて、笑って、悲しんで、喜んで、ぼくならよく怒って、そうしてやっぱり別れてゆくのか。なんと切なく、哀しいものだ。だから、ほんとうに、感謝したくなるのだろうか。暮らした日々が、初雪のように消えてゆく。





| 10:05 | 心の森 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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