2013.10.06 Sunday
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2009.01.22 Thursday
君が好きだよ
ヤギおじさんが旅先で見つけたと言って、詩集を送ってくださった。ページを開いて、ヨシエどんとぼくのことを思い出してくれたそうだ。詩集の名は、大木実『君が好きだよ』。そのはじめの一編が、『妻』だった。
妻
何ということなく
妻のかたわらに佇(た)つ
煮物をしている妻をみている
そのうしろ姿に 若かった日の姿が重なる
この妻がぼくは好きだ
三十年いっしょに暮らしてきた妻
髪に白いものが見える妻
口に出して言ったらおかしいだろうか
――きみが好きだよ
青年のように
青年の日のように
台所に立つヨシエどんの後ろから声に出して読んでやった。ゆっくりと読んだ。ひと言ずつ読んだ。「きみが好きだよ」と、なるべく心がこもるように読んだ。思わず目頭が熱くなって、うまく発音できなくなりそうになった。けれども、最後まで無事読んだ。
ヨシエどんが泣いていた。タマネギ切ってるときに読まないでよ、と笑った。タマネギなんか、ないくせに。
kazesan HP
2013.10.06 Sunday
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Comment
えへっ、エライなんて言われると、なんかいいことしたみたいな気分で照れるなあ。シクラメンは次々と芽が顔出して、ふしぎな魅力がある花やね。いつまでも咲いてる花だなあと感心していたら、こまめに手入れしてるのよ、なんて言われてしまいました。
posted by kazesan | 2009/01/25 6:36 PM |
このシクラメンも素敵ですね
なんか
ちょっぴり 色っぽいです
ますやん 偉かったです
ちゃんと言ってあげて
その詩集が いいコミュニケーションツール・・・なかなかテレくさかったりして
できないこと・・・よくできました。
posted by ももちゃん | 2009/01/25 5:24 PM |
おのろけがおのろけで終わらずに、みなさんの心が一段とあったかなものになったなら、そんなにうれしいことはありません。でもね、これ、おのろけじゃないんですよ。ぼくは普段からヨシエどんにはしょっちゅうささやいていますが、そのひと言をほんとうに心から言っているのか、実はそれにはあまり自信がないんです。きれいだよとか、愛してるよとか、もしも言葉だけで言っているなら、それはとんでもない偽善だなと思ってしまうんです。この大木実さんの詩集に出会い、これからは口に出す前に、まず心の目を開いてそこからこぼれる言葉を伝えようと、そんなことを思うようになりました。
posted by kazesan | 2009/01/24 11:37 AM |
いつもながら、うらやましいお2人です!!!
ファンクラブ会員のさなえより。
posted by さなえ | 2009/01/23 3:23 PM |
kazesanたらッ!また私を泣かせましたねーーーーッ!!!!!
ここを訪れる多くの“妻”が、kazesanの口を通じて、
それぞれ自分の旦那様に言ってもらったのですよ。
ヨシエどんにも感謝でーす。
posted by やまかみ | 2009/01/23 9:32 AM |
kazesan 初めまして。
Angel TreeのYUKAと申します。
最近こちらのサイトに出会い、
楽しみに拝見させて頂いております。
素敵な詩と感動的な写真、
雨が降る金曜日の朝、
一人静かに穏やかな気持ちになりました。
私もそんな風に詩を読んでもらえる
「妻」になりたいと思います。
30年後くらいでしょうか・・・
感謝の気持ちを込めてコメント
させて頂きました。
ありがとうございました!
いつまでも大切にのこる宝物のようなひとときですね。
私のハートも豊かに潤いました。
いいお話を聞かせてくれて、どうもありがとう。
ヤギおじさんのキューピットさんも活躍しましたね♪
posted by みっちん | 2009/01/23 1:34 AM |
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