kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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夢の中でも死にたくなかった
 夢だったのか幻想だったのか、よくわからないけれど、朝起きてもはっきりと記憶に残っていた。それも二日続けての連続物語だった。

 登場するのはぼくと、エミサリーで出会って以来ずっと共に歩んできた気がする友ヨシユキ。ふたりが暗殺を依頼されたところから話が始まった。行為の善し悪しはともかく、それはどうやら正義のためだった。昨日までにそれが決まった。そして今朝のふとんの中では、暗殺したあと、ぼくたち二人も口封じのためにどうやら消される運命にあることが判明した。引き受けてしまった暗殺を拒否して逃げれば、今度は追われる身になってしまう。その恐怖の中で、道を選択しなければならなくなった。

 ヨシユキは決行するようだったが、ぼくは逃げることにした。暗殺は正義だったが、自分が殺されるのが嫌だった。恐かった。死にたくなかった。命はいつか必ず終わるものなどとわかったようなことばかり考え、話しているのに、実際の場面ではどうやらそんな簡単にはあきらめ切れないのだ。

 夢か幻だと気づいていながら、決断すること自体は真剣で、大きな意味があるような不思議な世界だった。目覚めたあとも、なんだか気持ちの後味が悪い。どんな決断をしようが、死にたくない、という思いをぼくは一番優先していた。やっぱりそういう男だったのか、という情けなさが残った。肝腎のところでは、逃げたのだ。そして、まだ生きていたのか、という安堵の気持ちもあった。

 命のことをあれこれ口にするのは、もうやめよう。ぼくはそれを語るほどの意志の力を持ち合わせてはいないようだ。自分の今を生きることで精一杯のくせして、永遠という言葉を口にするのも、もうやめよう。

 静かにしていよう。静かに考え、静かに行動しよう。それがぼくにできる唯一確かなことなのかもしれない。夢でよかったけれど、できれば見たくはない夢だった。




| 09:03 | 日々のカケラ | comments(0) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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