kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK | CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE | OTHERS |
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| | - | - | - | posted by スポンサードリンク |
暮らし
 久しぶりに仕事をすると、心はなんとなく喜んでいたのに、やっぱり少し疲れた。体がもう仕事用に出来ていないんだろうか。そんなんじゃ食って行けないよ、と他人事のように心が話しかけてくる。今朝窓際でぼーっと外を眺めていたら、暮らすことってこれだけか、などとなにか味気ないものを感じてしまった。食べて、山や海で遊んで、たまには仕事もして。それだけかって。

 それでも仕事場にきて、することがあるのはありがたい。合間に一息入れるといううれしい時間もある。ぼくのはひと息の連続であとはほんの少しの仕事、という感じだが、そんな時間を利用して久しぶりにランディさんのブログを拝見した。そしたら、同じように暮らしについて書かれていた日があっておもしろかった。

 「おとといも同じようなもの。その前も同じようなもの。家にいるときは、ほとんど誰にも会わず原稿を書き、植物の世話をして、読書して、家事して、子どもと遊んで寝る。それだけで手いっぱいで、時間は飛ぶようにすぎる。暮らすということだけで、他になにもする余地がない。なぜ若い頃はあんなに暇だったんだろう。暮らしていなかったんだなと思う。暮らしとは、地味で狭いものだ。行動半径も家を中心に1キロくらいだ。しかし、こんなに家に閉じこもっている人間が、偉そうなことをあれこれ書くのはおこがましい」。

 お忙しい作家のほんのひとときの日常と一年を通じて暇なカメラマンでは、感じていることに大きな違いはあるだろうが、ランディさんのようにサバサバと暮らしの正体を見抜いてしまえる力を持ちたいものだと、ちょっと勇気のようなものがわいてくる。


 家事のほかにケーキやパンを焼いて充実した毎日を楽しんでいるヨシエどんと暮らしていると、女性は生きるための本来的な力と技、それに楽しむ心やゆとりを持っているんだろうかと、女房がなんだか不思議な生き物に見えてくる。男にはつまることろ仕事しかないんだろうか。仕事というより、何か打ち込む対象というのか。ああ、それだったら、男も女もないか。熱中するもののありやなしや、か。

 今日は午後から白峰の僻村塾に出かける予定だ。女流義太夫演奏会というのがある。「語りは、義太夫の頂点に立つ人間国宝竹本駒之助さん。三味線は今絶大な人気を誇る鶴澤寛也さん。解説が国立劇場の矢内賢二さんという超豪華な顔ぶれ」という案内葉書の文面を読んで、すぐに予約しておいたものだ。日本人でありながらなにひとつそれらしい素養を持っていないぼくたちにはおそらく理解するのは難しいだろうが、あまりに縁のなかった日本にとっても触れてみたくなった。古典芸能。なんともいい響きだ。超豪華な顔ぶれが白山麓の片田舎に来るというのも愉快だし。

 明日はバーチューズのセミナーでの上映を任されていて、ちょっぴり忙しい週末になってしまった。非日常はそれなりに楽しいけれど、でもそれがそのまま人生の味になるかというと、そうでもないような気がする。「暮らすというだけで、ほかになにもする余地がない」という余地ばかりがあるぼくは、どうやらそれを日常的に生かさなくてはならないようだ。余地を暮らす。うん、あいまいな気分のままでなんとなく意味が通ったように錯覚しているだけだろうが、とりあえずこれをぼくの暮らしへの見方にでもするか。


| 12:13 | 日々のカケラ | comments(2) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
スポンサーサイト
| 12:13 | - | - | - | posted by スポンサードリンク |
Comment








 暮らしに埋もれている宝ものを見つけよう。きよこさんのコメントを読んで、いまそんなことを思いはじめています。今日は素敵なことが重なりました。知らなかった人との出会い。心のこもった贈り物。別れはいつも辛いものですが、新しい出会いと贈り物がその穴を埋めてくれるのかもしれません。だから、宝ものも埋まってしまって見えにくくなってしまうんでしょうか。
posted by kazesan | 2008/09/22 7:19 PM |
何もないような日常の中こそが、実は宝物のような豊潤なものを含んでいるような気がしています。
kazesanは豊かな生活をされている、と私は感じているのです。
私もささやかな日常の暮らしをこそ、大切にしたいと思うのです。
posted by きよこ | 2008/09/20 4:29 PM |
Trackback
この記事のトラックバックURL: http://kazesan3.jugem.jp/trackback/275
<< NEW | TOP | OLD>>