kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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同窓会
 中学校の同窓会に出た。70人ほどのおじさんとおばさんの、38年の歳月を経ての再会だ。お世話してくれた友の開会のあいさつの中で、亡くなった同窓生が紹介された。4年に1度、オリンピックの年に開催しようと決めてからこれが2回目の会だったが、前回出席した仲間にも該当者がいた。ぼくと同じクラスの方だった。頭が良くて、趣味が違って、中学時代はあまり縁のない間柄だったが、4年前の再会では笑顔で握手を交わした仲だ。不思議な気がする。こうして順番に天国へと還ってゆくのだ、と、それがわかっているのに、不思議で不思議でしようがなかった。「黙祷を捧げます」の声にうながされて、全員が起立して静かに思いを寄せた。目を閉じていると、この会場に彼らも並んでいるのかもしれないと想像できた。この先同窓会が何回か続いて参加者が目に見えて減ってゆくだろうが、それも見えないだけの話なんだと、不思議な気持ちを納得させるには、他に方法がなかった。


 「おい、マス、ずいぶんとやせたなあ」と、何人かから声をかけられた。午前中食べない習慣がすこし身についてきたせいか、落ちた体重がずっとそのままになっている。「ああ、4年後にはもうここには出られないかもな」などと軽口で答えてやったら、陸上部で鍛えて今は体育の先生になっている女性が真顔になって心配してくれた。そんな顔されると、なんだか本当の話のように思えた。いつ死ぬものかだれにもわからないけれど、明日、とうこともあるのだ。

 飲み過ぎだ。翌日は何年ぶりかの二日酔いで、一日中ごろごろしていた。これじゃ死んでいるのと変わらない。外は快晴。秋めいて、窓から心地よい風が吹き込んでくるというのに、まったく情けない男だ。天気予報のせいだ。雨だと言うから、山登りはやめて、しこたま飲んでしまったんだ。満月の山を見たかった。

 同窓会は、もう出るのをやめにしようか。昔を懐かしんで、近況を語り合い、存在を確かめ合う。それを4年に1度ずつ繰り返すなんて、それはそれで楽しいけれど、なんだか怖い。今日を一生と、息をしている。そんなふうに今がある。とは、言葉だけで言っている。ただなぜか、後ろも前も見る気がしない、だけなのに。



| 11:44 | 日々のカケラ | comments(0) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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