kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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中国核実験46回 ウイグル人医師が惨状訴え
 マイミクシィの日記から、産経ニュースのこんな記事を知った。

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中国核実験46回 ウイグル人医師が惨状訴え
2008.8.11 17:01

 「広島市で原爆死没者慰霊式・平和祈念式典に参列するため来日した中国・新疆ウイグル自治区出身の外科医アニワル・トフティ氏は都内で産経新聞と会見し、核実験で汚染された同自治区の実態を語るとともに、中国の五輪開催に抗議した。アニワル氏の証言の詳細は次の通り。

■後遺症の恐怖

 中国は1964年10月以来、私たちの土地で46回にわたって核実験を実施してきましたが、この事実はまだまだ知られていません。区都ウルムチの病院の腫瘍(しゆよう)専門外科に勤務していた私はあるとき、病床に占めるウイグル人の割合が極めて大きいことに気付きました。そして調査・分析したところ、ウイグル人の悪性腫瘍の発生率が、中国の他の地域の漢人と比べて、35%も高いことが判明したのです。さらに漢人でも、新疆ウイグル自治区に30年以上住んでいる人は、悪性腫瘍発生率がウイグル人と同程度に高いことが分かりました。

 英国のテレビ局のドキュメンタリー番組に協力し、取材で潜入した先々では、放射能汚染の影響とみられる数々の悲惨な光景を目の当たりにしました。

 南新疆では、内臓異常で腹やのどなどが肥大化した人が大勢いる村がありましたし、先天性異常の大脳未発達で、歩くことも話すこともできない障害児ばかりが生まれる村もありました。また、ある山で木を切って調べたところ、広島に投下された原爆の300倍もの放射性の反応が出ました。

 しかし、中国は核実験による放射能汚染や後遺症の存在を認めていません。海外の医療団体などが調査に立ち入ることもできず、すべてが隠蔽(いんぺい)されているのです。

 この時期を選んで、初めて日本を訪れた理由は2つあります。まず、原爆の悲惨さを世界で一番よく理解している日本の方々に、核の被害で苦しんでいるのは、日本人だけでないことを知ってもらいたかったからです。

 もう一つは北京五輪の開催への一種の抗議です。中国が初めて核実験をしたのは、まさに東京五輪の開会期間中でした。そして中国は核実験を繰り返すことで軍事力を世界に誇示しつつ、経済発展を遂げ、ついに五輪を開催できるまでになりました。しかし、その影で実験のモルモットにされたわれわれウイグル人の生命、土地、資源が犠牲となってきたのです。

 中国は北京五輪開催を機に、国際社会に人権状況の改善を約束しましたが、まったく守られていません。五輪終了後も、中国のウイグル人への人権弾圧は続くでしょう。

 日本には毅然(きぜん)として中国に対(たい)峙(じ)してもらいたい。日本が弱腰になれば、中国はますます増長します。アジア太平洋地域で私が待ち望んでいるのは、力強い日本であって、強大で独裁的な中国ではありません」

 ■アニワル・トフティ 1963年、新疆ウイグル自治区東部のコルム生まれ。区都ウルムチなどで病院に勤務し、98年に同自治区での核実験の影響を告発した英国テレビ局のドキュメンタリー番組の取材に参加し、99年に英国に政治亡命。世界ウイグル会議英国全権代表を務める。

産経ニュース

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 さらに、ブログ「真silkroad?」にアニワル氏語録として次のふたつも掲載されている。

 「中国では被爆者が団体を作ることも抗議デモをすることも許されないし、国家から治療費も出ない。中国政府は『核汚染』はないと公言し、被害状況を隠蔽しているので、海外の医療支援団体は調査にも入れない。医者は病状から『放射能の影響』としか考えられなくとも、カルテに原爆症とは記載できない。学者は大気や水質の汚染調査を行うことを認めてもらえないから、何がおきているのか告発することも出来ない。このように新疆では、原爆症患者が30年以上放置されたままなのだ」

 「被爆国日本は新疆ウイグルの現実を知ってほしい。中国が核実験をするたびに日本は非難声明をしてきた。それは新疆の民にとって頼もしかった。日本から知恵をもらい新疆で生かすことを考えている」

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 国、国家、政府などいうとき、それがあたかも確固とした形のある、けして崩れない存在のように思ってしまいそうだが、この記事を読んで思ったのは、おそらくは少数の、もしかするとたったひとりの人間がこの事態をまねいているかもしれない、ということだった。少数の人間がなにを企んでいるのか、その信念か欲望かのために大勢の同じ人間を苦しめている。

 もしもこの記事にある話が真実なら、世界はなぜ黙っているのだろうか。ほかの報道機関はなにをしているんだろうか。国と国の関係は、人と人のそれを土台に成り立っているのじゃないのか。それぞれの立場と安全、利益をただひたすらに優先して、それで世界の今がある。ぼくという人間も、おなじようなものなのか。

 この記事を知り、さてなにをどうするのか。またはなにもしないのだろうか。ぼくにはどうしてもよくわからないことがある。なぜ人は、同じ人を大切にできないんだろうか。自分のことばかりを考えている。ぼくも結局はそういう人間なのだろうか。そういう人間になりたいわけではもちろんないのに、結局はなにもしないのだろうか。人間のあり方も世界のあり方も、ほんとうによくわからない。地球のことなら放っておくが、広い世界と言えどもおなじ人間のことはそうも行かない。だれか知恵を貸してほしい。

           中国での核実験被害を告発するアニワル氏
                       (撮影・原川貴郎)



| 09:42 | 日々のカケラ | comments(4) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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 映像は見ていませんがそれが浮かんでくるようなお話に、庶民ひとりひとりの怒りや哀しみを感じてしまいます。世界は少数の権力に弄ばれているんでしょうか。原油価格が高騰しガソリン代や食料など物価が天上知らずで上がって行きますが、そもそもなぜ原油がこうまで変動するのかがあいまいで、やっぱりどこかで操作しながらニンマリしている影の権力があるんだろうと勘ぐってしまいます。それでも庶民は精一杯日々を暮らしている。泣きながら、笑いながら、ケンカしながら、支え合いながら。なんだかぼくたちって、いじらしいほどです。この状況が人類の「業」のようなものなら、もはや改善の余地はなさそうですが、TJさんの書かれた氷河期へ移行しているお話と合わせて考えてしまうぼくは、一度ご破算にしてしまう地球の変化こそ変革なのかと想ってしまいます。
posted by kazesan | 2008/08/15 7:29 AM |
 ひどい話ですね。これが今オリンピックを行っている中国の実態なのかと思うと、悲しくなってきます。

 昨年「上海クライシス」という本を読みました。小説仕立てですが、新疆ウイグル人に対する圧制・抑圧や、ウイグル人のテロによる反発など悲惨な実態が描かれていてショックを受けました。

 それと同じことが本当に起こっている−−kazesanの記事に、再度ショックを受けています。

 先日、アメリカのブッシュ大統領が中国のキリスト教の礼拝に出席した映像を見ました。和やかな感じの礼拝でしたが、一見平和的に見えるその光景も、事実は違うようです。一国としては世界最大のクリスチャン人口を持つといわれる中国には、表に出ない多くの地下教会が存在します。その地下教会に属する人々の誰も、ブッシュの出席した礼拝には顔を出さなかった。あとで素性が割れ、政府による地下教会への弾圧を恐れるがためです。表向きには信教の自由を守るといっていながら、地下教会への弾圧はすさまじいものがあると聞いています。

 国がよい方向に変わっていくというのは、人々が望むほど早くは到来しないのが人間の歴史です。民主国家であろうが軍事政権であろうが、しょせん人間の強欲が・権力を握った者が・社会で強い立場にある者が、弱い人間を食いつぶしていく。人類のもつ「業」のようなものです。

 中国はいずれ内部で崩壊するかもしれません。ただ、真の変革は、一人ひとりの心の成長に頼るしかないようにも思います。
posted by TJ | 2008/08/14 1:32 AM |
 普段は知らぬ存ぜぬのぼくですが、それは知ってしまったあとの自分自身の混乱をどうすることもできないと知っているからかもしれません。たとえば中国はほんとうに理解し難いおかしな面をたくさん持っている国だと思いますが、それを知りながら他の国々は黙認しているかのようです。世界の秩序とは、そういうことなんでしょうか。内政干渉という壁を作って、どこの国家も極少数が好き勝手をしているように、ぼくには思えます。国境など見えなかったと言った毛利さんの言葉を、だれひとり本当のこととして受け止めていないということでしょうか。ぼくには無秩序としか思えないこの世界ですが、多かれ少なかれぼくもまたその一員として右へ倣えしていることを忘れないでいたいのです。
posted by kazesan | 2008/08/13 9:45 PM |
 オリンピックで盛り上がっているところに水を差したくはないのですが、今回の北京での開催に先立ってのチベットの問題や、新彊ウイグル自治区でのさまざまな事件などを通じて、人権問題のことが頭からはなれず、日本選手の活躍などにも、どこか上の空みたいな感じでした。「国家の威信」のために抑圧される多くの人々がいるらしいことに、目を閉ざさぬようにしたいと思いました。
posted by 葉っぱ塾八木 | 2008/08/13 3:35 PM |
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