kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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 これで数年続けて仕事をいただいている宿の片隅に、その瓶は無造作に置かれている。ほんとうに片隅だからたまにしか目にすることがない。どんどん改装されていく新しいイメージを撮ることがぼくの役目なんだろうが、昔からの時間が堆積した埃だらけの風景の方になぜか惹かれてしまう。商売に真新しいものが要求されるのはわかるけれど、上辺を整えることばかりに気を取られていると、大切な何かが知らず知らずに失われていくような気がしてならない。ほんとうに大切なものは、大切にしようとする心にしか見えてこないのだろう。ぼくに、そんな心があるだろうか。埃だらけの上辺を見て、過ぎ去った時間を懐かしがっているだけでは、今に生きているとは言い難い。けれども、取り残された瓶のこの黒い肌は珠洲焼きだろうか。名もない人が焼いたのだろうか。ていねいに積み上げた形の中に、何と何が隠れているだろうか。大切なものを、知りたい。大切にする心が、欲しい。瓶に見とれながら新しいものに魅力を感じない者が仕事をしていていいのだろうか。写真のおかげで繁盛するようになったと喜ばれ、それはそれで悪い気はしないのだけれど、ほんとうに大切なものをぼくは残しているのだろうか。


kazesan HP






| 11:02 | 日々のカケラ | comments(0) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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