kazesan3風の吹くままカメラマンの心の旅日記

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山の時間
 山小屋と聞くだけで、からだの中にさわやかな風を感じてしまう。いつか行ってみたいと思っていた、友人夫婦が過ごす山小屋へと出かけた。白峰へと続く国道157号線を赤谷へと入って6キロあまり。赤谷の渓流がキラキラとまぶしいばかりの陽を踊らせながら、音を立てて流れている。何度も何度も車を停めては景色にみとれ、目的の山小屋に着いた。

 友人夫婦は、毎日曜に主のおじさんと山小屋暮らしだそうだ。ふたりとも町にいる時とは違って素朴さが前面に出ているようで、いくらか野生の臭いがした。人もほんとうは自然の中が一番似合うんだろう。ブナの原生林や谿川を案内してくれ、お昼のご馳走にまで加えてくれた。

 さわやかという言葉以上の感覚で風を感じているのに、口をついて出る言葉は「気持ちいい」だけ。もう表現することはあきらめて、ただ風と光にからだをあずけた。透明になってゆくのがわかる。山には、特別な力が潜んでいるのだろう。大きな石の上に寝ころんで流れに耳を澄ませた。どんどんと音が大きくなり、やがてからだの中を流れてゆくようだ。谿川にも特別な力がある。山はいいなあ。わずか半日ほどの山小屋暮らしだったが、ほんとうに山はいい。


 人生の時間はどこで過ごそうが、止まらずに流れている。仕事だろうと遊びだろうと、過ごし方に関係なく流れ、去ってゆく。だが山の時間は不思議なほど心静かに流れ、流れていることを忘れてしまいそうになる。山の暮らしの辛さなどなにひとつ知らないぼくだから、たわごとには違いないだろうが。帰り際に、おじさんからの土産だと、干し椎茸をいただいた。山の天日干しだ。ふくよかな味の中に、どれほどの楽しみと苦労が染み込んでいるんだろうか。心して味わおう。


赤谷山日記と日々よもやま話






| 21:47 | - | comments(0) | trackbacks(0) | posted by マスノマサヒロ |
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